オーストラリア移住の条件は?永住権やビザのについてオーストラリア在住者が徹底解説

こんにちは。現在オーストラリア在住5年目のシズカです。

現在はクイーンズランドの田舎で生活し、永住権の取得真っ最中ですので、今回はこれからオーストラリア移住を考えている方や、永住権をこれから取得しようと考えている方向けに、そもそも永住権とは何かということや私の永住権申請方法を分かりやすくご紹介します。

オーストラリア移住をこれから考えている人は最初から読んでいただき、もし永住権のパートだけ読みたい方は目次から該当の箇所までスキップして読んでいただければと思います。

オーストラリア移住の条件は?永住権やビザのについてオーストラリア在住者が徹底解説

オーストラリアは日本から飛行機で最も近いケアンズまで7時間程度、シドニーメルボルンまでは10時間程度と、アメリカより近い英語圏の国です。まずはそんなオーストラリアの魅力とデメリットであると感じる部分をご紹介します。

オーストラリア移住の魅力とは?

— 好みの移住都市が見つかる

オーストラリアと言えば、なんといっても魅力は広大な自然、日本の国土の50倍もありながら人口5分の1しかいません。

アウトドアが好きな方、のんびりゆっくり暮らしたい方には最適な国だと思います。

一方で、都市部ではおしゃれなレストランやショップが沢山あり、週末にはイベントも数多く開催されています。

また、日本食レストラン、日本の食材店もあり、日本のお米も割高ですが買うことは可能なので、食に不自由を感じることはありません。

— 移民国、本来の自分自身で生活できる

元々が移民の国ということもあり、オーストラリア人も移民者に対して寛容です。

様々な国の人が共存しているので、宗教、食文化も異なります。それらの文化が身近に触れられる機会が多いので、新しい価値観や世界観が広がっていきます。そして、皆個人を尊重しているので、他人を気にせずに、自身のスタイルで生活できます。

— ワーク・ライフバランス

また実生活ではワーク・ライフバランスが重要視されていること。正社員として働く場合の週の労働時間は38時間で、残業はほぼありません。

そして仕事が終わったら直ぐに家に帰り、プライベートの時間を大切にしています。

多くの人は家族や友人と過ごす時間が、仕事よりも大切なことだと考えているようです。

有給休暇は初年度で4週間あり、病欠もこれとは別で認められています。働くときは働き、休む時は休む、メリハリのある生活が送れます。

私が特に感じるオーストラリアの魅力を上げてみましたが、反対に移住するにあたり、デメリットもあります。次にデメリットを上げてみました。

オーストラリア移住のデメリット

サービスが充実していない

ワーク・ライフバランスが整っているということは、反対に休日や深夜は働く人が少ないので、日本に比べ不便なことが多いです。

また、電車、トラム、バスが時間通りに来ないのは当たり前と考えて下さい。

私の実体験では、家の電気が1週間使えない、インターネットが半年間繋がらない、荷物が予定通りに届かない等、エピソードは数えたらきりがありません…

このあたりを笑って待てる方でないと、ストレスが溜まってしまうでしょう。

— 医療費が高い

医療面に関しては、メディケア(日本でいう健康保険)で国・州の病院は無料で受けられますが、私立病院等は実費がかかります。

歯科治療も保険が効かず、実費での支払いになり、虫歯1本約2000ドルと、とんでもない治療費がかかりますのでご注意を!

— 物価(家賃や食費)が高い

オーストラリアの物価は日本に比べると高いです。

ランチは20ドルくらいが平均的でしょう。日本も同様ですが、家賃も都市は非常に高いです。1LDKで月1000〜1500ドルくらいが平均的です。都市部でも郊外に行けば安くなりますが、車が必須となるので車の購入+維持費がかかります。

しかし、給与も日本に比べて割高なので、身の丈に合った生活をすれば、十分暮らしていけます。

良くも悪くも、一言で表すとTake it Eas(のんびり、気楽に)な国です。

ビザ(査証)について

ビザ海外移住

そんなオーストラリアに滞在するにはビザが必要です。次にビザの種類について説明します。

そもそも、私たち日本のパスポートを持つ人が、海外に行くにはビザが必要です。しかし、何度も海外に行っているけど、ビザをとった記憶がないという人も多いのではないでしょうか。取得した記憶のない方は、渡航国がビザを免除している国だったからです。ビザ免除の国(190か国)の数が最も多い国が日本です。

それにもかかわらず、オーストラリアへ旅行に行くには、日本人であってもビザが必要となります。

ビザの種類は数多くありますが、一般的に関わりがありそうなビザを紹介します。

旅行者ビザ

【申請費】20ドル

最大1年、3か月まで連続して滞在可能。就労は不可。

ワーキングホリデービザ

【申請費】485ドル

最大1年、滞在中無制限に働ける最強ビザ。年齢制限は18歳〜30歳まで。この期間に移民局が認可している特定の仕事(主に田舎でのファーム仕事)に就き、証明書をもらえば、さらにもう1年、オーストラリアに滞在が可能。(セカンドワーキングホリデービザ)。さらに今年の7月にサードセカンドホリデービザが開設され、セカンドワーキングホリデー中に同じく特定の仕事に6か月就けば、更にもう1年滞在できる。

学生ビザ

【申請費】620ドル

就学コースによる。滞在中に2週間の間、40時間働けるビザ。スクールホリデー中は無制限に就労が可能。

他に学費、学生保険(OSHC)の加入が義務付けられている。語学学校に行く場合には英語力の証明書は必要ないが、大学や専門学校には英語試験(主にIELTS)が必要。学校のレベルによって求める英語力も異なる。家族(パートナーや子供)も同行者として申請出来る。その場合、家族のビザの種類は学生ビザとなる。同行家族も2週間の間、40時間の就労が可能。ホリデー中のフルタイムでの就労は不可。最近では資金証明書が必要な場合が多い。

卒業生ビザ

【申請費】1650ドル

2種類あり、1つはオーストラリアの大学以上の卒業者(2年〜4年)で学位以上を取得していれば申請出来る。就学内容によるが、2〜4年就労制限なしで滞在できる。

もう一つはオーストラリアの専門学校卒業者(1.5年以上)で職業リスト掲載されている職業に関する学校でデイプロマやサティフィケイトを取得し、スキルアセスメントをパスしなくてはいけない。18か月、就労制限なしで滞在できる。両ビザ共、家族の同行が可能。

技術ビザ

【申請費】4,045ドル

オーストラリア移民局が指定する職業に該当し、かつ、そのスキルの技術審査に合格しなくてはならない。(以下スキルアセスメント)技術ビザの申請基準はポイント制になっており、そのポイントは、年齢、職歴、学歴、英語力等によって取得できるポイントが異なる。合計65点以上で事前申請が可能。

例)年齢:30点、職歴:10点、学歴:15点、英語:10点(IELTS 7.0)=合計65点

→ポイントの集計は移民局のサイトを参照

移民局からインビテーション(招待状)が届けば、ビザの申請が可能。年齢制限は18〜45歳まで。家族の同行も可能。永住権の申請が可能。

※技術ビザにもいくつか種類があるので、詳細は下記に記載

— 雇用(就労)ビザ

【申請費】1265ドル(2年)、2645ドル(4年)

雇用主にスポンサーとなってもらい、就労しながら、オーストラリアに滞在

出来るビザ。職種によってビザの長さが異なる。長期の場合は4年間、短期は2年間となる。共に英語試験(主にIELTS)が必要。雇用主の審査もある。長期のビザ(職種による)はビザ取得後から3年後に永住権の申請が可能。日本からの申請も可能。日本の会社から駐在している人は主にこのビザ。

— 配偶者ビザ(事実婚、婚姻ビザ)

【申請費】7715ドル

オーストラリア人のパートナーと1年間事実婚、または婚姻した場合申請が可能。事実婚は最低1年間の同棲生活(ただの交際だけではダメ)の後、パートナーの審査が1年程かかり、その後の申請となる。パートナービザ取得後2年後に、永住権に切り替えることが可能。日本からの申請も可能。

— その他ビザ

リタイヤビザ、保護者ビザ、投資ビザ等。

オーストラリアの永住権について徹底解説

永住権について初めて聞いた方もいると思います。ここでは永住権とは何かという処からご紹介します。

そもそも永住権とは?

永住権とはオーストラリア人と同等な権利が受けられるビザです。

必要な場合は国からの手当も受けられ、メディケア(日本でいう健康保険)も加入することが出来ます。

ただし、選挙権はありません。永住権取得後に市民権(オーストラリアのパスポートを取得できる)を申請することも可能ですが、その場合、日本人は二重国籍を認められていないので、日本のパスポートを破棄しなくてはいけません。

また、永住権を得たからと言って、一生そのまま住める訳ではなく、更新が必要です。

永住権を取得した際、リターンビザというものが付随しており、オーストラリアを出国した際に、再入国できるビザです。簡単に説明すると、このリターンビザが5年に一度更新が必要で、また5年間のうち、最低2年間はオーストラリアに滞在していないといけません。

実際に永住権を取得する3つの方法とは?

永住権を手にするには、下記3つの方法が現実的です。

  1. 雇用ビザを取得後、永住権を取得
  2. パートナービザを取得後、永住権を取得
  3. 技術ビザから永住権を取得

これらが、現実的な永住権の道のりですが、スポンサーをしてくれる雇用主や、パートナーが見つからない、居ない場合は技術ビザから永住権の取得が可能です。

技術ビザを具体的にご説明

— 独立技術ビザ(ビザ分類:サブクラス189)

スポンサーなしで、申請が可能。移民局が掲載している職業リストに自分の職業が掲載されていることが必須。該当職業があった場合、スキルアセスメントをパスしないと職業として認められない。このスキルアセスメントは職業により、審査機関が異なり、審査内容も異なる。

また、スキルアセスメントの際、英語力の証明が含まれる。

例)看護師 IELTS7.0(TOEIC 870-970)シェフや建設現場作業員(大工や塗装職等)IELTS 6.0(TOEIC 740-820)

日本から申請が可能。直接永住権が申請出来る。

— 州ノミネート技術ビザ(ビザ分類:サブクラス190)

上記独立技術ビザでポイントが満たない場合、各州が不足している職業に該当していることが必須。+5ポイント取得できる。

日本から申請が可能。直接永住権が申請出来る。

— 地方移住技術ビザ(ビザ分類:サブクラス489)

上記2つのビザで更にポイントが足りない場合、地方都市に移住し、就労すれば、10ポイント取得でき、4年間滞在出来るビザがもらえる。2年後に永住権の切り替えが可能。日本から申請が可能。

※今年中に変更されると移民局よりアナウンスされているので、現在2019年7月時点の内容。永住権の申請がビザ取得後、3年後になる見通し。

私の永住権への道のりの具体的な方法

では、私の場合はどのような計画を立てているかというと、私のパートナーが2年間オーストラリアの専門学校に行き、その後、スキルアセスメントをパスし、卒業生ビザを取得。
その卒業生ビザ保持中に地方で1年間の就労(←今ここ)をして、永住権の申請(S190かS489)を目指す!というものです。

私は彼のパートナービザで滞在しています。私自身も英語試験かリストにある職業のスキルアセスメントをパスすれば、更にポイントが加点できます。

因みに職業はペインター(塗装職)で、スキルアセスメントはオーストラリアの専門学校で1.5年以上の就学をし、かつその間に360時間その職業に従事したことを証明し(給与明細と会社への確認、証明書)、かつIELTS、6.0取得というものでした。スキルアセスメント費用500ドルとなります。

移住のための永住権まとめ

本気で移住を考えているのであれば、まずは英語力をつけることで永住権取得のための選択肢が広がります。

また、実際に移住するのであれば、日常生活で英語は必須です。

また、職業リストは頻繁に変更がありますので、技術ビザや雇用ビザもオーストラリア人の人手が足りない職業を選択することが、永住権取得のためには確実かと思います。

個人的には看護師や建設現場関係の仕事(大工や電気工事士、塗装等)がこれからも引き続き受け入れてくれる職業だと思います。

一からオーストラリアで技術取得のために学校に通いながら働き、技術ビザ取得を目指す。というのが時間も費用もかかりますが、自力で永住権を取得できる一番確実な道のりではないでしょうか。

30歳以下の方はワーキングホリデーを使って、一度オーストラリアに住んでみることもお勧めします。

新しい人生を切り開くには、楽な道はありません。しっかりとプランを立てて、諦めずに前進していけば、決して、永住権取得は夢ではありません。