シンガポール移住歴10年以上。シンガポール人の奥様と出会い移住を決意!

シンガポール在住(永住権)も10年を超え、シンガポール人の奥様と、2つの国籍を持つ子供、奥様の両親とともにシンガポール郊外で生活を送られている河村さんにお話をお聞きしました。

<聞き手=タムラ>

シンガポールの妻と出会い移住を決意!

そもそもどうしてシンガポール移住を決めたのですが?

エンジニアリング会社で色々な国の工事現場に駐在しましたが、一番住みやすく働き易いと感じたのがシンガポールでした。

ただ、一番の理由は、シンガポール駐在中にシンガポール人の妻と出会い、 1999年に結婚したのことです。

夢の国際結婚 ?!!!!

 実は結婚後は、日本でしばらく過ごしておりました。ですが、子供が生まれてから、妻が、日本の医療や教育に対する懸念から、母国であるシンガポールで子育てをしたいと言うようになり、出産後にシンガポールに移住し現在の生活をはじめました。

出産の時も、日本で出産するのは心配だとボロボロ泣かれて困ったのは今だから言えるここだけの話です(笑)

引越し費用80万円を会社払いに交渉

移住の際は、どの様な方法で引越しを行ったのですか?

自分で引っ越し業者を手配しました。お気に入りの家具等も送ったので、20フィートコンテナを使って、約100万円位かかりました。

100万円!結構しますね!

ただ、現地での雇用契約に引っ越し費用の内80万円程度まで負担してもらうことを盛り込んでいたので、大きな負担にはなりませんでした。

ご自身で交渉したのですか?

現地での雇用契約は、日本のように給与体系があって当てはめる訳ではないので、全部交渉です。

私の場合、就職先の発電所が完成して電気の小売りを本格的に始める段階で手伝って欲しいという社長からのスカウトだったので、少し強気に出ました。

給与に関しても少し予定より低めだったので、2年間は住宅補助(SGD 3,000)を出してくれと交渉して認めてもらいました。

治安は良好。ただし家賃には要注意!

治安や、物価(食や家賃など)などはどうですか?

シンガポールの治安は、日本と比べても格段に良いです。

ただ食事は日本食でもピンからキリまであります。現地のフードコートなどの食事は安いですが、野菜が少なく、健康に良いとは言えません。

スーパーでの買物は、日本のモノを求めなければそれほど高くはないです(最近はドンキが出来て日本の商品も以前に比べ安く手に入るようになりました)。

ウェットマーケットと言われる現地のマーケットは、更に安いですね。

家賃は高いですか?

家賃は、残念ながら高いです。コンドミニアムと言われるプール、ジム、テニス コートなどが整ったマンションは、中心部の事務所までの通勤に1時間弱かかる郊外でも、20数万円かかります。中心部近郊のコンドミニアムの家賃は、40万円から50万円かかりますので、会社負担でないと厳しいですね。シンガポール人の80%が住むと言われるHDB(公団住宅)は少し安く借りれますが(広さによって10ー20万円程度)、環境的に日本人が耐えられるかどうかは疑問ですね。

HDBは団地の様なものですか?

はい、新しい建物もありますが、多くは古い公団住宅のような感じです。
ちなみにHDB(公団住宅)は、日本の公団住宅と一緒で、間取りが画一で、窓も少なく、ベランダもありません。近隣は、みんな現地の人でドアを明け放したりしていて、中も丸見えです。

就労ビザ、最近は1年間がスタンダード?!

永住権や就労ビザ(EP)は簡単に取れましたか?

私がシンガポールに来た2007-2008年頃当時は、かなり簡単に取得できました。また、就職した会社は政府関係機関が出資していたこともあったかもしれませんが、 数年後永住権を取得できました(5年更新ですが)。

就労ビザは、会社がスポンサーになっているので自由に転職できませんが、永住権を取得できれば事由に転職、起業もできます。

最近は、リジェクトされるケースや、1年間のみ認められるというケースもあるそうです。

シンガポール企業は実績次第で評価される社風

シンガポール企業と日本企業の違いを教えてください。


現地企業の組織は、かなりフラットで風通しが良く欧米企業の様です。
社長とも気軽に会話できますし、意見をハッキリ言うこともできます。社長が決断すれば、動きは早く、日本のように長々と社内手続きをする必要がない会社が多いと思います。

あと、実績を出せば、昇給、ボーナス、ストックオプションなど沢山のベネフィットも用意されている会社が多いです。

ちなみに英語はもともと話せてたんですか?

元々英語は得意だったですが、前職で、マレーシア、クウェート、シンガポールの工事現場に駐在しましたので、現場で鍛えました。
留学等はしておりませんが、TOEICはテクニックを身に着けて900点位取れていました。

移住するなら月給80万円以上は必要?!

これから移住を考えている人へアドバイスありますか?

最近では、就労ビザの取得がかなり厳しくなっています。
また、家賃を含めた生活費は高くなっています(マンションを購入するとなると、郊外でも1億円かかります。公団住宅は若干安めですが、3-5千万円で、永住権を取得しないと購入できません)ので、かなり給与が高額(月額1万シンガポールドル以上-)でないと厳しいかもしれませんが、中々そういった求職がないのが実際の所です。

シンガポールで子供を育てるという選択肢はありですか?

シンガポールで子供を育てる選択はありですか?

子供の教育も、現地校に入れれば大きな負担にはなりませんが、日本人学校、インターナショナルスクール等の授業料は年間数百万単位になりますので、注意が必要です。

現地校は殆ど現地の子供です。

日本人も少しだけいますが(子供が減っているので、少しは簡単に入れるようになりましたが、それでも色々面倒な手続きがあります)、授業は全て英語で行われるので、ついて行くのは大変なようです。

英語させ話せれば大丈夫ですか?

いえ、特に中国語でドロップアウトする子が多いようです。中国語除外手続きも取れますが、小学校卒業試験(これで人生が8割方決まってしまいます:進学先やコースが成績によって振り分けられるので、リカバーは大変です。大器晩成という言葉はシンガポールにはありません)で母国語について平均点しか与えられないので、進学に不利になります。

公立の学校は、中学校まではシンガポール人は無料です。

就労ビザの方は月間1万円、永住ビザを持っているひとは5千円位です。

医療事情:検査、問診、薬(3ヶ月分)で1-2万円位

医療の体制はどうですか?

医療水準は高く、日本人の医師も沢山いますので安心ですが、日本の様に公的医療保険はないので、医療費は高いです。

会社によっては(現地企業でも)、ある一定程度まで医療費(歯科を除く)を負担してくれる会社もあるので、雇用契約時に交渉する必要があります。

ポリクリニックという国が運営する病院が沢山あり、これは水準も高く医療費も安め(但し、日本のように薬代も入れて千円程度では賄えません:検査、問診、薬(3ヶ月分)で1-2万円位)ですが、英語がかなり流暢でないと厳しいかもしれません。

車は高額?! カローラクラスでも500-800万円

公共機関について少し教えてください。

電車とバスの公共交通機関は便利で安く(空港まで電車で行っても、最大SGD 2(160円)位です)、電車とバスを乗り継げば割引もあります。タクシーも日本に比べればかなり安いです(1/3程度)。

但し、車を購入するとなると、運転許可証も一緒に購入することになりますので、カローラクラスでも500-800万円します(運転許可証は入札なので、値段が常に変動します)。

シンガポールは、永住権を取らないと年金システムにも加入できない

最後に移住を検討している人に一言いただけますか?

家賃を含め生活費が高いので、普通に移住を目指す方は、ある程度の高給を確保することを前提に計画を建てるべきでしょう。

生活費が安いことを考えればマレーシア、タイなども検討の対象でしょうが、給与もそれなりに安いことを覚悟しなければなりません。

いずれにせよ、家賃、税金、子供の教育費が会社持ちで海外手当がある駐在員と同じ生活レベルを求めることは無理があります。

シンガポールで働く為にどうすればいいかを考えないとですね。

そうですね。

英語の読み書き、喋りがかなり流暢でないと就職および仕事に差し支えますので、その点はかなり重要です。英語に加えて、中国語が話せればかなりアドバンテージがあります(現地スタッフの日常会話は、半分は中国語です)。

若くて、独身の方は別ですが、家族の環境対応の程度や好き嫌いもあるので、できれば1回は海外駐在を経験されてから海外移住の方が良いかなと思います。個人での移住は、会社のサポートが少ないので、家族の負担も大きくなりますので。

シンガポールは、永住権を取らないと年金システムにも加入できないので、将来的な計画を大まかに立ててから移住を検討することをおススメします。

河村さん 貴重なお話をどうもありがとうございました。

もし詳しくお話を聞きたい方や質問がある方は編集部にご連絡ください。

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